労務理論学会第18回全国大会のご案内
6月13日(金)から6月15日(日) 金沢大学にて開催
統一論題;先進5カ国の人事労務管理―市場原理主義浸透の中での現状と課題


大会実行委員長 伍賀 一道

 いま日本では人々の働き方・働かせ方に対する社会的関心が高まっています。過労死や過労自殺の危機にさらされる長時間・過密労働が20代、30代の正社員を中心に広がっている一方で、「日雇い派遣」に象徴されるように、技能の蓄積ができないまま短期雇用を繰り返すワーキングプアの若者が増えています。バランスの取れた働き方とは正反対の現状は仕事と子育ての両立を困難にし、少子化を促進する要因にもなっています。労働組合のみならず政府や経済界をもまきこんだ「ワークライフバランス」をめぐる議論の活発化はこのような現状への危機感の現れにほかならないでしょう。

  格差と貧困にも深く関わるこうした雇用と働き方・働かせ方は、グローバル経済下の市場原理主義に依拠する国家政策や企業の人事労務管理が深く関連しています。このような状況は日本だけでなく他の先進諸国に共通すると同時に、国ごとに固有の特徴もあります。これらを明らかにしつつ、働き方・働かせ方に起因する諸問題の解決に向けた施策を提起することはきわめて重要な課題と言えるでしょう。

  そこで、労務理論学会第18回全国大会は「先進5カ国の人事労務管理―市場原理主義浸透の中での現状と課題」を統一論題のテーマに掲げ、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、スウェーデンを対象に上記の課題に迫ります。統一論題とあわせて自由論題分科会および社会保険労務士分科会も設けます。また、特別講演として、大阪経済大学の大橋範雄先生に、労働法の立場から近年の派遣労働等をめぐる諸問題についてお話しいただく予定です。

  第18回全国大会は本年6月13日(金)から15日(日)にかけて金沢大学角間キャンパスで開催されます。充実した報告をもとに活発な議論と交流を深める場となるように実行委員会一同準備をすすめて参ります。皆様のご出席を心よりお待ちしています。緑豊かな金沢へどうぞお越し下さい。

  なお、詳細なご案内は4月下旬をめどに皆様のお手元に送付させていただきますので、よろしくお願いいたします。